ブルネイの部屋

なんか書きます

愛の掟で闘う戦士〜サイカブト編〜

みなさま〜(南国害虫)

こんにちはこんばんは、ブルネイと申すものでございます。

今回は私が最も愛するカブトムシ、「サイカブト族」について語りたいと思います。

 

サイカブトとは?

サイカブトとは!サイの角のような角を持ったカブトムシ達である!

 

…………とまぁこれは「サイカブトサイカブト属」のサイカブトの特徴ですね。

サイカブト族」というのは大きな括りで、そこから細分化され、「サイカブトサイカブト属」や「サイカブト族メンガタカブト属」、「サイカブト族ツツサイカブト属」etc…と意外と大きいグループです。

 

で、下記のサイカブト達が私が現在飼育しているサイカブト達です。

サイカブト属のサイカブト(タイワンカブト)

↑前回紹介したサイカブト属のイリガーサイサブト

↑ヒラズツツサイカブト属(多分)のツヤヒラズツツサイカブト

↑メンガタカブト属のメンガタカブト(マルタバンメンガタカブト)

 

このように我々がイメージする「カブトムシ」とはかけ離れた外見をしており、とても個性豊かな外見をしている仲間が多いです。

 

更に、サイカブトの仲間は他のカブトムシのように「木に登る」より、「穴を掘る」「地面を歩く」に特化した足をしており、足が短いのが特徴です。

 

さて、魅力溢れるサイカブト達なのですが、実はサイカブト属のサイカブト達は、日本や海外で猛威を振るう悪質な「害虫のカブトムシ」な訳であります。

 

具体的に言うと、「ヤシ、パイナップル、サトウキビ」等の植物に侵入して汁を吸うため、サイカブトの被害に会った植物は枯れてしまうわけであります。

 

更にどこぞの頭文字G並の生命力と繁殖力を持っており、沖縄の人やハワイの人達なんかは頭を抱えています。

 

この「害虫」としての顔を持っているため、サイカブト属の昆虫達の殆どは「植物防疫法」によって輸入が禁止されており、日本で飼育出来るサイカブト属は、沖縄にいる「サイカブト(タイワンカブト)」と「イリガーサイサブト」だけになります。(確かそうだったはず。違ったら処女を差し上げます。)

 

ギガスサイカブトを飼育させてくれ……

 

因みに日本にいるサイカブトは、台湾から移入してきたとされる「サイカブト(タイワンカブト)」と、「ヒサマツサイカブト(大東島固有種で採集禁止)」がいます。

 

サイカブトの飼育について

ここからはサイカブトの飼育についてちょっと語ろうと思います。

 

・成虫編

彼らの飼育環境は普通のカブトムシと同じような物で大丈夫……なのですが、彼らは昼夜問わずほぼ潜りっぱなしなので、昆虫マットや湿らせたミズゴケを多く入れてあげましょう。

 

餌は高タンパクゼリーや黒糖ゼリーで大丈夫です。

この際ゼリーのフタのフィルムは剥がさず、カッターで十時切りした方が良いです。何故なら彼らはゼリー容器に顔を突っ込んで舐める為、フタを完全に剥がすとゼリーが掻き出されぐちょぐちょになってしまうからです。

 

管理温度は20度以上が好ましいですが、15度でもギリギリ耐えます。それ以下は好ましくありません。

中には低温種もいますが、一般的な外国産カブトムシの飼育温度が安牌ですね。

 

・産卵編

産卵ですが、彼らは一癖も二癖もある種類が多いです。

産卵マットですが、私は基本的に水分多めの完熟マット中心に産卵セットを組みます。メンガタカブトやヒサシサイカブト等はそうも行きません。色々試してみるといいです。(他力本願)

まぁ産むやつはどかっと産むし渋る奴は渋ります。環境さえ合えばいいと思います。(投げやり)

 

・幼虫編

基本的に無添加の完熟マット使います。タイワンカブトはアホみたいに丈夫なんでなんでもいいですけど、幼虫が弱い種類も多いので無添加が無難ですね。

多頭飼育もOKだし個別飼育もOKです。

自分の飼育スペースや環境と相談しましょう。

 

生態が分かってない種類も多く、昨日(1月28日)には、日本初上陸のサイカブトの仲間が輸入されたりとまだまだあちあちなモノを秘めているカブトムシ達です。

ですが、彼らを飼育するということは非常に大きな沼です。マニア達は論文を読んだり仲間達で情報交換したりして日々奮闘しております。

 

とまぁ今回はサイカブト達について語らせて頂きました。

彼らは所謂「マイナー」な種類ではありますが、非常に魅力的なカブトムシ達です。

機会があれば、その魅力に触れてみてもいいかもしれません。

 

次回は私の研究対象である、「コガネムシ、カナブン、ハナムグリ」の3種をいっぺんに語りたいと思います。

 

それでは一巡した世界でまた会いましょう。